時代の最先端をいくアーティスト・QUEEN

こんにちは!
メディアクリエイト部の無畄井です。

今日は、現在公開中の映画「ボヘミアン・ラプソディ」の紹介をさせていただきます。

この映画は、伝説のバンドと呼ばれたロックバンド、QUEENのヴォーカリストである、フレディ・マーキュリの半生を追った作品。

劇中では、QUEENの名曲の数々の誕生秘話から、フレディ自身のパーソナルな部分にも焦点が当てられていました。

特に、映画のタイトルでもある楽曲「ボヘミアン・ラプソディ」が誕生した瞬間は、なんとも形容しがたいほど、胸にグッと迫るものがありました(歌詞のある一節を思いつく瞬間があるのですが、そのシーンは見所です!)。

その歌詞誕生のシーンの紹介はまた別の機会に。
今回は、マーケティングと絡めてご紹介できたらと思います。

当時、楽曲をメディアで宣伝する上で、ラジオで紹介されることは必須でした。
そのため、EMIレコードからは、「必ず3分間の長さにしてくれ!」と要望が入ります。

しかし、彼らが提案した「ボヘミアン・ラプソディ」はおおよそ6分間の大作。

しかも、ロックとオペラを融合させたような楽曲で、いわゆるロックンロールが流行っていた当時では、とても売れるとは思えない内容だったのです。

しかし、彼らは生粋のアーティスト。
そんな事務所側の意向や売れ線には聞く耳を持たず、「6分でなければ意味がない!」「オペラでなければ意味がない!」「クイーンを失ったと後悔するぞ!」と、事務所を飛び出してしまいます。

マーケティングの視点から見ると、事務所側の意見はごもっとも。
「この既存の枠があって、基礎を抑えることが大事なんだ」
「メディアに露出するためにはこの長さで」
というのは、理解できます。

しかし、そんな事務所の予測を反して、結果的には世界中で大ヒットし、全英シングルチャートでは9週連続1位を獲得しました。

しかもこの楽曲、オペラの要素を取り入れることで、ロック×オペラという、まったく新しいジャンル誕生のきっかけともなりました。
この手法は、音楽史ののちのプログレ・メタルのさきがけとも言え、この斬新な展開は、いま聴いても新しい!

マーケティングの世界でも、○○×○○とまったく別のものを組み合わせることで新しいジャンルを作り出すという手法は同じですね!

フレディは、アーティストであり、マーケッターでもあったのだと思います。

マーケティング的な視点からも楽しめる映画「ボヘミアン・ラプソディ」。
ぜひ映画館に足を運んでお楽しみください。