集客できないと死ぬかと思った話

こんにちは、FunTre株式会社広報部の山本麻貴です。

今回のコラムでは、少し自分のことを話してみようかな、と思います。
私がなぜFunTre株式会社で働いているかというと、若い頃から常に「集客」
について考えつづけてきたからです。

いえ、集客をしなければ生きていけない、という人生を送ってきたからでしょうか。

すごく若い頃は、ライブバーなどでロックを歌うシンガーをしてきました。
夜店のシンガーはほとんど個人事業主と同じなので、自分の出演する場所は自分で見つけなければいけません。

自腹でプロに依頼して譜面を作ってもらい、都内のいろいろなライブハウスやレストランバーを訪ねて、オーディションを受けて出演する場所を探しました。

そのころは都内の8万5千円の家賃のマンションでの1人暮らし。
物価も高いので、毎日仕事がないと生活ができなくなってしまいます。

なかなか安定して出演できる箱は見つかりませんでしたが、なんとか仕事を見つけてその日その日をやっとですが暮らしていました。

あるライブレストランで来月のシフトを渡されました。
なんと、毎日あった出演日が週2回に減らされているではないですか!

「どうしてですか、納得できません」
と店のマネージャーに詰め寄ると返ってきた言葉が
「毎日出演したかったらもっとお客さまをたくさん呼んでください」
でした。

この言葉はショックでした。
確かに、新人の私ではそんなにお客さまを呼ぶことができません。
歌も上手くないし、ものすごい華があるわけではない自分は、歌唱力だけでは
お客さまが呼べないことは分かっていました。

しかし、呼ばなくては生活ができないのです。

気がつけば家賃も3ヶ月滞納している・・・
明日はどうなるかわからない不安で眠れない・・・
シンガーは女性が多いので、女同志のドロドロとした人間関係の世界にも苦しみました。

お客様が呼べない歌手は夜店では本当に肩身の狭い思いをします。
他のシンガーのファンのお客様におしぼりや氷を投げつけられたこともあります。

その時に「集客できないと死ぬ」ということを本当に切実に実感しました。

 

自分だけのお客さまを見つけるためにしたこと


その頃の私は、POPSやSOULや歌謡曲など、まだいろいろなジャンルの歌を歌っていました。


自分が好きだな、と思う歌を歌って自己満足していました。

しかし、それではどこの店にもいる他のシンガーと同じで
自分だけを選んでもらえる理由がありません。

全ての人に好かれなくてもいいから、自分だけの個性を発揮してファンになってくれる人を見つけよう。

そして、ジャンルをロックに絞って、ライブレストランに来てくれるお客さまの年齢層である30代後半〜50代の方が好む洋楽を選んでカバーを歌いました。

Led Zeppelin, The Rolling Stones, Janis Joplin, Aerosmith などのヒット曲を覚え、リクエストにも応えられるように知識を増やしました。

「演奏が大きくてうるさい!」
「テンポの速いロックじゃなくてもっとバラードを歌え」

など、ロックが嫌いな人には文句も言われましたが、そんな方は私の出演する日には来なくていいですよ、という気持ちで自分のジャンルは曲げませんでした。

さらにステージが印象的になるように、衣装やパフォーマンスに力を入れました。

今のように、FacebookやTwitterなどを皆が使う時代ではなかったのですが、お店のBBSに出演日を書き込んだり、お客さまにイベントのたびにDMを送るなどしてできる限り集客に力を入れました。

自分だけの個性を好きになってくれる人を集めよう、と日々集客について考えるうちに、だんだんと自分の出演日には席の予約が入るようになりました。

1組、2組と予約が入り、自分が出演する時間に店に行くと、見慣れた常連客で店がいっぱいになるようになりました。

ロック好きなお客さまが、ロックが好きな取引先のお客様の接待場所としてお店に連れてきてくれることもありました。

オールジャンルのライブレストランだけではなく、もっと濃いロックファンが集う店にも出演することができるようになりました。

そして、自分の誕生日イベントでは、前売り4,000円〜5,000円のチケットが120枚全て完売しました。
立ち見が出るほど満席のお客さまに自分の歌を聴いていただけて、本当に幸せな瞬間でした。

当時はポスターや電話、メール、DMが主な営業方法でしたが、今だったらFacebook やTwitterやHPやメルマガで告知をしたりできるので、本当に便利な時代になったと思います。

時は流れ縁があり、当時自分がこだわってきたブランディングをしっかりと確立して、クライアントさんの集客アップに数々の結果を出し続けているFunTre株式会社で働かせていただき現在に至ります。

あなただけにしかない個性を輝かせ、あなただけを探しているお客様と引きあわせることが私達の使命と感じて日々マーケティングを研究しています。

集客できない苦しみは人一倍分かります。

皆さまの唯一無二の素晴らしい事業がさらに光輝き、世界中にたくさんのお客様に知っていただけるようなお手伝いをこれからもしていきたいと思います。